2026年4月26日(日)、東京大学本郷キャンパスにて「インクルーシブな学校づくり研究会2025 実践報告会」をハイブリッド開催しました。会場とオンラインに、全国の実践者・研究者・自治体関係者・障害当事者講師等の多彩なメンバーが集まりました。
研究会は、これまで吹田市内の先生方と進めてきた取り組みを、2025年度から全国へと広げてきました。各地から研究員・実践者が加わるなかで、「一年間の取り組みを持ち寄り、互いに意見を交わしながら、次年度を構想する」リフレクションの場として、今年度はじめてこの実践報告会を開催しました。
・学校全体で取り組むこと:大阪府吹田市・東京都渋谷区の小学校から、学校ぐるみの取り組みが共有されました。
・地域と当事者の声から学ぶ:学校の外側から研究会に参加してくださっている障害当事者講師の方や、NPO法人の方からの実践報告が共有されました。
・研究と実践をつなぐ:大学からの2つの報告は、研究会を「実践と研究が互いを照らす場」にしてくれました。慢性疾患や医療的ケアを経験した子どもが、長い入院を経て学校に戻ったときに感じる 「自分が宇宙人のようになってしまったような感覚」に応えるためのプログラム開発の報告。もう一つは、「教室にただいるだけはインクルーシブ教育なのか」という問いを軸に、当事者へのインタビュー調査をまとめた研究の報告がありました。
・自治体としての歩み:研究会発祥の地・吹田市からは、教育センターとしての中長期の動きが共有されました。研究推進校・研究員の取り組みを束ね、教材集の作成が進行中であること。とりわけ低学年向けの授業開発に力を入れていることを共有いただきました。
8つの報告を通して、立場は違えど、同じ問いに向き合っていることが浮かび上がりました。
- 学校全体で取り組むときに、前向きなメッセージをどう発信していくか
- 地域・教育委員会・保護者との連携をどう編み直すか
- 当事者の声を、組織や授業のなかにどう招き入れるか
- 低学年や未就学の子どもたちに、どう手渡していくか
それぞれの問いに、一人で答えを出さなくていい—同じ問いを抱えている人が全国にいて、別々のかたちで取り組んでいる。それ自体が、研究会の財産だと改めて感じる一日でした。
ご報告くださったみなさま、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
2026年度の研究会について
「インクルーシブな学校づくり研究会」は、東京大学バリアフリー教育開発研究センターが主催し、全国の小学校・支援者・自治体・研究者が連携してインクルーシブな学校づくりを進める研究会です。学びプラネット合同会社が事務局を担当しています。
今年度の「インクルーシブな学校づくり研究会」の申し込み(個人の方向けのPeatix)を、先ほどオープンしました。昨年度の研究会から得た学びを取り込み、バージョンアップして活動していきます。ぜひ、ご参加いただければうれしいです。
●Peatix申込ページ
https://inclusiveschool2026.peatix.com/
昨年度は4月に説明会(ガイダンス)を行いましたが、今年は5月14日(木)16:00-17:30に、ガイダンスを開催します(無料)。研究会の参加に関心のある方にぜひご案内ください。
●ガイダンスの申込フォーム
https://forms.gle/gFghDYAJW16fsR8N8
学校・自治体としての参加を検討の場合は、学びプラネット合同会社またはバリアフリー教育開発研究センターの方にご連絡ください。ガイダンスでは、Q&Aの時間も設けます。
今後のセミナー・イベント予定
5月24日(土)ゲストトーク「一緒に食べる・学ぶ・働く場所づくり〜Ponteとやまで毎日を歩む水野カオルさんのお話」
富山県砺波市の一般社団法人Ponteとやま代表理事・水野カオルさんをお迎えします。みやの森カフェ、フリースタイルスクール、シェアハウス——地域のなかに「もう一つの場所」をつくり続けてきた12年の歩みから、場所と暮らしから立ち上がる「学び」のかたち を、飯野由里子さんとご一緒に考える2時間です。詳細・申込ページは近日公開予定。
※詳細が決まりましたら、本記事と学びプラネットのメルマガでご案内します。
ポッドキャスト「となりのニューロダイバーシティ」シーズン4「アタッチメントを探求する」
平林ルミと飯野由里子のポッドキャスト、毎週金曜17:30更新。
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