2026年6月14日(日)の午前、まなプラコモンズ「ICTによる読み書きサポート勉強会」の2026年度第3回を開催しました。今回は日曜の午前という時間で、放課後等デイサービス、フリースクール、発達相談室、特別支援学級、教育相談など、各地で子どもと関わる支援者・教育者、そして保護者の方が集まりました。
テーマは「アクセシビリティの基礎と展開」のChrome編。GIGAスクール端末の更新でChromebookを採用する自治体が増えたことを受け、Chromebookを扱うのは今回が初めてです。
「Chromebook」と「Google Chrome」は何が違う?
最初に整理したのが、言葉のことでした。Chromebook、Google Chrome、Windows、iPad、Teams、ロイロノート……。現場には用語があふれていて、「どれが大きな括りで、どれがその一部なのか、系統が分からない」という声は、決して珍しくありません。
ChromebookはGoogleがつくったOS(Chrome OS)を積んだパソコンで、起動するとまずGoogleアカウントの入力を求められます。Gmail、Googleドキュメント(ワード相当)、Googleスライド(パワポ相当)といった機能が、すべて自分のGoogleアカウントに紐づいて、インターネット上で動きます。裏を返せば、ネットがないとほとんど何もできない——そういう道具です。
ここで大事なのは、Chromebook本体を持っていなくても、Windowsパソコンでも、Macでも、iPadでも、「Google Chrome」というブラウザを入れれば、近いことが体験できるということ。「自治体がChromebookだけれど、手元にない」という支援者でも、まずは手持ちの端末にChromeを入れて触ってみることから始められます。
読み書きを支える機能は、Chromebookにも入っている
iPadやWindowsと同じように、Chromebookにも読み書きを支える機能が標準で備わっています。今回は、文字入力・音声入力、音声読み上げ、画面表示とテキストサイズ、OCR(文字認識)という4つの領域を一つずつ確認しました。設定の場所は端末ごとに違いますが、覚えておくのは「ユーザー補助機能」という入り口だけでよい、という点も共有しました。
どうやって、ICT支援につなげるか
今回は後半に、ある参加者からの相談をきっかけに、参加者みんなで知恵を持ち寄る時間が生まれました。相談はこうです——フリースクールなどで読み書きが苦手そうな子に出会ったとき、本人や保護者にどう声をかけ、どうやってICTを使う支援を始めていけばスムーズなのか。
各地の実践者から返ってきた答えには、共通する芯がありました。「読み書きが苦手だね」と個別に正面から切り出すのではなく、全員に体験の機会を用意し、生活や遊びの中で使う場面を自然にもつ、ということです。
「教える人/教えられる人」という関係を逆転させたりずらしたりして、一緒に調べ、一緒に考える。声のかけ方そのものに、それぞれの現場の丁寧な工夫が積み重なっていることが伝わる時間でした。
参加者の声
「ピンと来ていなかったことが実際に見られてよかった。本体の読み上げ・音声入力と、アプリについている機能が違うという仕組みが分かった」
「紹介するからには、こちらが熟達していないといけないと感じた。しっかり勉強したい」
「GmailもGoogleマップもGoogleドライブも使っていて、これって全部つながっていたんだと今日気づいた。支援というより、まず自分の生活の中で使っていけそう」
「初めての参加で緊張したけれど、全国でみんな頑張っているのが、録画で見るのと生で参加するのとでは全然違って、心強くなった」
今後の予定
次回は7月15日(水)19:30〜21:00。今回扱いきれなかったGoogle Chromeの拡張機能を丁寧に取り上げる予定です。Chromebookを持っていなくても、お手持ちの端末にGoogle Chromeを入れて触っておくと、より分かりやすくなります。
まなプラコモンズとは
まなプラコモンズは、読み書きサポートに関わる支援者・教育者が月1回オンラインで集まり、現場の実践と知識を共有する場です。2024年4月から毎月継続して開催しています。参加者はフリースクール、発達相談室、放課後等デイサービス、特別支援学級、通級指導教室など、全国各地でさまざまな形で子どもたちと関わっています。
まなプラキッズプログラムの会員向けに開催しており、会員は毎回の録画アーカイブも視聴できます。
参加をご希望の方はこちらのページをご覧ください。
https://manabiplanet.com/kids/